同期学アーカイブ

The Supposed Synchronal Flashing of Fireflies. 

サイエンスには疑問・疑義がつきもののようである。この記事は、その一つ前のH. H. Newman氏による記事に対し、別の見方を提示している。
ホタルの集団同期明滅が実在する・しないの論争に終止符を打ったのは、1960年代のフィールドワークでの集団同期の撮影であった。

A Case of Synchronic Behavior in Phalangidæ.

生物の集団において、個体間の接触を介して(メカニカルな)振動を同期することが、最近の話題になっている:PhysRevX.11.031051 PDF (journals.aps.org) この話題は、アクティブマターやロボティックスにも関連する興味深いものである。この現象の、おそらく最初の発見は、以下の約100年前の観察記録にあるのではないだろうか。この観察記録には、ザトウグモの集団が個体間の接触を介して同期振動することが、情景を含め、ありありと記載されている。

ラバウル紀行 (1) by 羽根田弥太

エフルゲンス(学名)というホタルの集団について、おそらく日本人では初めて、大戦前の1939 年ニューブリテン島・ラバウルの植物園を訪れた羽根田先生の観察が残されている。エフルゲンスの群がる大木に懐中電灯の強い光をあてると、ホタルの光の波が乱されたり、電灯を消すと異なった光の波が現れる、という。このエフルゲンスの特徴である大規模集団明滅の「進行波」を再現する数学モデルは、意外なことに、最近まで報告されていなかったようである。